靴箱の奥でじっと出番を待っている、ブーツ達。

仲間のうちの何足かは、彼女に履き古されて、足の汗や垢まみれになって、手入れされること無く捨てられていった。

生き残った数名は、少しの手入れを受け期待と不安で、ブーツシーズンを迎えることになる。さあそろそろ君達の出番だ。

ブーツ達は、一体今年は無事に、彼女の足から発せられる、汗や足臭を受け止め切ることが出来るのか不安でいっぱいの様子。

ボロボロに彼女に履き古されて、生涯を終えるか、それとも来年も生きながらえるか・・・。

ブーツの一生は羨ましくもあり、過酷でもある。